【追記 2010/09/27】
やはり KORG MR-2 を買いました。9月27日の KORG MR-2 を入手、さっそく試し録りしてみました という記事に、録音した音声を掲載しました。よろしければぜひお聴きになってみて下さい。
久し振りにサウンドハウスのサイトに行ってみたら、KORG MR-1 の後継機種らしい MR-2 という録音機が発売されてました。
私の MR-1 はバッテリーがダメになってしまい、補助電源を使っていましたが、時々電気的なノイズが入る原因になっているようなので、後継機種が出たら買い換えようと思っていたところです。
この MR-2 は、単3NiMH電池で4時間動かせるし、記憶媒体も SD/SDHC で、MR-1 のように、バッテリーや HDD の寿命に煩わされることもなさそうです。
それからマイク内蔵型になりました。私はおじさんバンド「モモタスーパーリズム」のスタジオ練習の録音係(?)を務めてまして、今でも MR-1 と RODE NT4(マイク) を練習に持って行くのですが、マイクを立ててケーブルを接続するのは、大して時間はかからないものの、毎回となると意外に面倒です。練習の録音が主な用途であれば、マイク内蔵型は良い選択だと思います。
【秋缶30】 東海道新幹線・東京駅(500系着発)のような状況でも使いやすいでしょうし、あと、私はあまりやりませんが、電車の中に持ち込んで走行音を録るとか。新幹線の走行音に憧れてますけど、車内で外部マイクを使うなんて勇気要り過ぎ。カタログを見た印象ですが、車内録音をするには MR-2 はおそらく最適・最高の機種のひとつでしょうね。
ただ残念なことに、MR-1 では可能だった外部マイクのバランス型接続が MR-2 では出来なくなりました (メーカーに電話で確認しました)。
NT4 は本来バランス型接続で使うマイクですが、私は以前は HOSA XVM105M という変換コードを使って、アンバランス型にして MR-1 に接続していました。その後 XLR を TRS (見た目はステレオミニプラグで、バランス型のまま MR-1 の LINE/MIC入力端子に挿せる。L/R ch 各1本、計2本必要) に変換するケーブルを秋葉原で買ってきて使い始めたところ、大きい音で録音結果が歪むという点が、かなり改善しました。
アンバランス型接続のときは、バンド練習を録音すると全体にディストーションをかけたようになり、野外録音では風を受けるとすぐクリップしていました。
バランス型接続にしたら、バンド練習を録音してもほとんど歪まなくなりました (本当はまだ少し歪むのですが、メンバーにはガマンして聴いてもらえる程度になった) し、野外録音で風を受けてもクリップしなくなりました (【夏缶34-2】などでクリップしているのは、単に MR-1 側の録音レベル設定に失敗したためです)。それでマイクプリアンプはほとんど使わなくなりました。
あるマイク販売店に所見を求めたところ、「バランス型/アンバランス型自体の違いでそうなる訳ではない。一般に、接続方法が変わるとインピーダンスが変わるものだ。それが影響したかもしれない。」と教えてくれました。
NT4 の場合インピーダンスがどうなったか分かりません。本当にインピーダンスの問題だったかも分かりません。ただ、私は野外録音ではノイズの少ない NT4 を使うと決めていて、なるべく NT4 本来の電気的特性のままで使いたいと思います。それで今回は MR-2 の購入を見送ることにしました。まだ当分は寿命っぽい MR-1 をだましダマシ使い続けて行くことになりそうです。
【追記 2010/08/06】
MR-2 の内蔵マイクに期待していない訳ではありません。このマイクを含む MR-2 を使ったことがなくて、単に私が MR-2 内蔵マイクの実力を知らないだけの話とご理解下さい。力を入れて開発された製品であることは確かでしょうし、特にどれほどノイズが少ないかは大変興味があります。本機と NT4 の比較をされた幸運な方のレポートを、ぜひネット上のどこかで拝見できればと楽しみにしております。
(更に追記) → KORG MR-2 内蔵マイク vs RODE NT4
■RODE NT4(マイク) - Sound House
■KORG MR-2(録音機) - Amazon