黒猫のなみちゃんがうちの子になるまで(5) なみちゃんなんか、もう知らない!
それから公休が続き、昨晩は久し振りになみちゃん(=クロちゃん)に会いました。あんなことがあったけど、ここに居続けてくれてよかったです。だけど呼んでもぜんぜん寄って来ないです。まあしばらくは仕方ない。お腹減らしてただろうから、カリカリと水だけ置いとくね。
作業場に帰って上司の Yさんに「あの子やっぱ警戒してますワ」と言うと Yさん、「そーかあ?フツーだったけどな。足にスリスリしてゴハンも食べたぞ」。えー、なにそれ、オレだけなの?傷つくなあ・・・
私は意地悪な決心をしました。
『もういい!なみちゃんなんか無視してやる!』
今では所内でクロちゃん(=なみちゃん)を知る人も増えて、食べ物をくれる人もいます。私は昨晩から何回もそんな横を通り過ぎましたけど、今回は一度も、視線もくれてやりません。
猫にこんな仕返し、効くのかどうか分かりませんが(苦笑)、さっき帰宅するとき、また同じことをしました。なみちゃん、相手してくれてた人の傍をはなれてこちらに歩きかけたように見えたのですが、私は一切構わずに立ち去りました。大事なものを断ち切るような痛みを感じましたが今日だけは意地悪な気持ちが勝ってしまいました。
また次に出社すれば会える、という楽観があります。でも本当は、これがなみちゃんを見る最後になるかもしれなかったのですが、いまそんなこと、分かるはずもありません。