14インチ・・・こんなにタイヤが小さくて、内装3段変速の 5LINKS に、旅の自転車が務まるのでしょうか? それを確かめようと、今日は取手から、学生時代に過ごした水戸まで走ってみました。
写真と地図
※気温は気象庁の気象統計情報のページで調べました。単なる寒さ自慢です ^^;
08:49 龍ヶ崎の気温 0.6度
自転車で遠出するときは、いかに朝早く出発できるかが最初の関門ですね。今朝も寒く、腕枕のなみは暖かくて、8時頃のつもりだったけど結局 11:51 出発となりました。龍ヶ崎の気温は 4.0度でした。
12:18 龍ヶ崎の気温 4.6度
水戸街道藤代宿、片町の交差点。
いまは「自転車は車道を走れ」と言われます。法律通りなのですが、地方の国道では車も速くて、それは命懸けです。今日は全行程のほとんどを歩道で行きました。自転車なら本当はこんな道じゃなくて、ひなびた裏道を探して走るのが楽しいですが、今日は出発が遅れた分、国道をひたすら進みます。それに学生時代に原付や車で通った道は、やはり一番なつかしいです。
ランドナーではその能力を持て余してしまう街中や歩道も、折り畳み自転車や小径車はよく似合います。くれぐれも歩行者優先。
12:34 龍ヶ崎の気温 4.0度
藤代の町を抜けて、左手に牛久沼が見えてきます。
14:00 土浦の気温 5.4度
出発から 2時間、土浦を通過。ここは関東鉄道筑波線の新土浦駅跡。土浦から出た最初の駅です。画面奥が土浦方向です。
14:01 土浦の気温 5.4度
上り列車になったつもりでプラットホームに接岸。先日の雪が残ってます。日陰は寒いです。装備はリアキャリアを付けただけですが、これでもう立派なツーリング仕様です。ただ走行中は荷物を目で確認できないので、貴重品用にフロントバッグがほしいところです。今日はパスポート用のネックポーチをハンドル中央にかけて、マジックテープでハンドルポストに固定しました。
14:02 土浦の気温 5.4度
同駅跡から筑波・岩瀬方面。すぐそこで国道6号を横切ります。ここから先は長い自転車道路になっています。以前、冬に土浦から岩瀬まで走ったことがありますが、平野の中を北西方向へ、冷たい季節風にまともに逆らうコースで参りました。至るところに駅(跡)があるのに、輪行に切り替えて逃げることができないです(笑)。春以降がお勧めです。
14:28 土浦の気温 4.9度
千代田の須田うどん。なんてことのない風景ですが、まわりで道も建物も大きく変わった中で、昔から変わらないものを見つけると懐かしくなります。
14:59 土浦の気温 5.5度
8世紀の常陸国風土記の茨城の郡に「信筑之川」と書かれた恋瀬川。
「源は筑波の山より出で、西より東に流れ、郡の中を経歴りて、高浜の海に入る」(小学館「風土記」植垣節也・訳)
今も高浜の海(霞ヶ浦)はすぐそこにあり、JRの駅名も「高浜」です。
取手を出て 3時間。日が傾いて次第につま先が冷たくなってきました。まだ先は長く、本当に水戸まで行き着けるのか心細くなりました。
15:23 土浦の気温 5.1度
このあたりに昔、山田うどんがあって、原付で数え切れないほど立ち寄りました。その後ここを通り過ぎるときいつも探すのですが、それがどこだったかよく分からないです。なんとなく、この写真の場所だったような気がします。無口なおやじさんが、茹であがったうどんのお湯を切る気取った動作が、毎回同じなんです。柄のついたざるを湯から引き上げて、ゆっくり持ち上げて、頂点から落とし始める所要時間も毎回同じで、とっても正確。よく覚えてます。
まだ疲れはないのですが、足が冷たくて、石岡駅で電車に乗って帰ろうかと思いました。でもまあもうちょっと、と走り出しました。ここからあとは常磐線は国道から大きく離れ、簡単に電車で逃げられません。
16:55 水戸の気温 1.6度
日が暮れてしまいました。筑波山もあんなに遠くなったけど、目指す水戸まではまだけっこうあります。ここで前照灯と尾灯をつけました。
このあと国道6号を離れて県道50号に入る頃にはすっかり暗くなりました。石岡を過ぎたあとからもうつま先がずっと冷たくて痛くて、走っててもぜんぜん楽しくないです。この自転車で取手から水戸まで走れるってことを確認したい、ただそれだけのために走ってます。前方に県庁の建物が見えてくるのですが、高い建物で遠くからもよく見える分、走っても走っても、ぜんぜん近づいてこないんですね。さいごに千波湖の横に下る坂道に着いたときは、あと少しで暖かい電車に乗れるって、それしか考えてませんでした。
18:08 水戸の気温 0.2度
「銀輪よ、あれが水戸の灯だ!」なんて思っちゃいました(笑)。ばかみたいですが、航空黎明期の大冒険を、超縮小版で追体験できるのも、自転車の良さかなって思いました。人に話すのも恥ずかしい、全然冒険じゃないですけど、自分にとっては大切な、小さな冒険の記憶になりました。
長距離サイクリングの後半って、私の場合はですけど、たいていは「なんでオレこんなアホなことやってんのかな~」って思いながら走ってます。時間の見積りがいーかげんだからなのでしょうね。疲れるし、夏は暑いし、冬は寒いし。走ってても全っ然!楽しい気がしない時間が続くんですよ。だけどどんなときでも、その日が終わる頃に思い出すと、その旅がとても懐かしくて、かけがえのない記憶になってて、またそこに出掛けたくなるんですね。
さて、本題がさいごになりましたが、5LINKS でのプチツーリング、とても楽しかったです。取手から水戸まで 69km。そのあと学生時代に過ごした町を訪れて、今日の全行程は 79km。寒さでつま先が痛くて困りましたが、それ以外にはこの距離を走るのに何の問題もありませんでした。食事・休憩・暖をとりながら進めば、まだまだいけると思います。
ママチャリ的乗車姿勢はお尻が痛くなるかと思いましたが、それは全然問題なかったです。サドルを高め(ツーリング車としては普通の高さ)にしたので、体重の多くを推進力に使えたからかなと思います。それとサドルは見た目はスポーティですが、じつはすごくしなやかで、サドルが当たってる面の中で、特別に押される点(つまり痛くなる部分)がありませんでした。なんていうサドルなんでしょうね。メーカーとか詳しくないので分かりませんが、8~10万円の車体価格を納得させてくれる一部分でした。
それから内装3段変速ですが、元気なうちはこれで十分走れますが、最後の数 km、足や体力の疲れから、もっと細かい段がほしいな、とは思いました。疲れてからが効きます。僅かな坂道でも 2速では速度を維持できず、かといって 1速では軽すぎる、そんなときはやはり 1速で走るしかなくて進まなくなります。疲れもこれで倍増。2速と 3速の間も同じ。このモデルでもっと長距離を走るとき、限界はここで決まるのかもしれないと思いました。5LINKS の 16インチモデルなら、タイヤの大きさ以上に、外装多段変速という点ですごく有利だと思います。それならもっと走れるでしょう。でも 内装3段の扱いやすさや気軽さや手間のかからなさも魅力です。第一、休憩や食事を十分とってないからそういう疲れ方をするのであって、ちゃんと体力を保ちながら走れば、3段モデルでも、もっとずっといけます。私は今選びなおせるとしても、16インチ車・14インチ3速車のどちらを選ぶか、まったく対等に迷うと思います。
そうそう!水戸駅に着いて自転車の分解を始めたのは 19:30 頃で、この時間の水戸の気温は マイナス0.8度でした。取手に着いた 21:50 頃、龍ヶ崎の気温は マイナス2.5度でした。気温零下の中、すぐに分解/組立が終わる 5LINKS はとてもありがたかったです!
以上、まとまりませんが、結論。
こんなにタイヤが小さくて、内装3段変速の 5LINKS ですが、もちろん速度も走行距離の限界も本格的なランドナーには及びませんが、走る楽しさは変わらず、十分に旅の自転車を務めてくれると思いました。
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