野外録音するときに考えてること
水戸市・団地橋(2010年6月1日)
昨晩、野外録音を始めたという方からメールをいただきました。ありがとうございます。
新たに録音機とマイクを購入されたそうで、「最初何をやって行くといいかまだ考えてるところ。注意することとかありましたら・・・」とのことでした。万年初心者の私には、意味あることなど語れもしませんが、これから始められる方とご一緒に考えられたら、ということで、私のレスを転載させていただきます。
(前略)
録音の工夫って大したことは何もしてないし、拙い録音成果ばかりなのですが、イメージ優先といいますか、いつも、
■次はどこでどんな音風景を録ろうかな
■そのときはマイクをどう置いたら絵的かな
なんて考えてます。
たとえば今、
■蝉の声と川の水音を一緒に録りたい
というのがあります。蝉の声って、それだけ録ると、それが大きい声なのか小さい声なのか、それをどう聞けばいいのか、ぜんぜん分からなくなると思うんですね。そこに何かほかの音が入ってると、どういうスケールで蝉の声がしてるか、分かりやすいんじゃないかなーって。もちろん、これが唯一の考え方ではなく、録音の目的・イメージ・場面などに応じて、様々な考え方があると思います。
6月に水戸市の団地の横の小さい川で水音を聞きました。以来、いつかここで録音しようと思ってます。ある程度、視覚的にイメージしたり。
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正面の川の段差で、水がパチャパチャと音を立てている。
右手の下流側に行くと、さらさらという音がしてた(気がする)。
そして川の向こうに大きな木がある。
夏になれば蝉がいっぱい来るだろう。
左手には小さい橋があって、時々バスや車が通る。
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本当にそう録れれば、ステレオの楽しさが出る気がしまして。
で、多分その場に臨んだら、どこにどういう向きでマイクを置けばイメージ通りの音になるかを探ると思います。
たとえば水音と蝉の声のバランスをとるために。
川に近付けば、水音の割合が大きくなる。
川から離れると、蝉の声の割合が大きくなる。
そのベストポジションを探します。
自分の耳をいろいろな位置と方向に据えてみて、ここだと思ったところにマイクを据える。いつもそうしてます。ただ実際には、現地の制約から、ベストポジションに行けないことも多いのですが ←言い訳(^^;)
というわけで、現地に行くこと自体よりも、それを計画したり想像したりする時間の方がずっと長いです。自分の好きな場所で、どんな音を録ろうか、考えるだけでも楽しいですよね。
(後略)
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