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2010年3月31日 (水)

ランドナーの話(2) ギヤ比の問題(チェンホイール交換)

いまランドナーを整備に出していますが、困ったことに、BBやチェンホイール(前のギヤ)が劣化してるという連絡がありました。ランドナーのチェンホイールは、上の写真のような、大きいギヤと小さいギヤの2枚を使ったものがよく使われますが、いまこれが手に入りにくいのです。この自転車を作ってもらったアルプス自転車が閉店したのも、伝え聞くところでは、このチェンホイールの入手が困難になったのが影響してるとか。

とにかく新しいチェンホイールを選ばないといけません。ロードバイク用の部品を流用することにしました。小さいギヤを付けるために、前ギヤを3枚にする手もありますが、あまり好きでないし、早く乗りたい一心で安易に 50×34T でお願いしました。でも、それでよかったのかなーと考え込んでいます。34T はロードバイク用としてはとても小さいのですが、ランドナー用としてはまだ大き目です。

それで、ランドナーには一般的にどんなギヤ比が選ばれているのか、遅ればせながら調べてみました。(安心材料探し?)

特に参考になったのは、1974年と1988年の自転車の本です。当時は 26×1と3/8 W/O(直径668mm位) というタイヤがスポーツ車の標準的なタイヤとされていたみたいなので、ここでも、このサイズを「標準タイヤ」として、ギヤ比を換算しながら較べます。

整備前のギヤ比(アルプスでお任せで作って貰ったまま)
タイヤ:26×1.25HE(直径623mm位)
クランク長:160mm
前ギヤ:46×28T
後ギヤ:13~26T
ギヤ比:1.08~3.54
ギヤ比:1.01~3.30(標準タイヤに換算)
ギヤ比:1.04~3.40(更にクランク長165mmに換算)

50×34T に入れ替えた場合
タイヤ:26×1.25HE(直径623mm位)
クランク長:165mm
前ギヤ:50×34T
後ギヤ:13~26T
ギヤ比:1.31~3.85
ギヤ比:1.22~3.59(標準タイヤに換算)
※いまロードバイク用の部品をランドナーに流用すると、このギヤ比になりやすい気がします。

「サイクリング」
(講談社/鳥山新一著/1974年)

P.67
「車種によるギヤ比の配分
  一般サイクリング用:1.73~3.08
  本格的旅行用:1.15~2.88」
なお上記用途の定義については、P.43 に
「一般サイクリング車:
  車輪サイズ=26×1と3/8
  常用速度km/h=20~30
  乗車時間=長時間
  荷物=中
  走行条件変化(風・坂)=大
 旅行・キャンプ車:
  車輪サイズ=650B
        26×1と5/8 または
        26×1と1/2
  常用速度km/h=15~25
  乗車時間=長時間
  荷物=大
  走行条件変化(風・坂)=大」
とあることから、フロントキャリアにフロントバッグを付けて、ポタリングから1~2日程度のツーリングに使えるランドナーは「一般サイクリング用」に該当すると思われます。つまり、ランドナーに推奨されるギヤ比は 1.73~3.08 ということになります。
※本の中では、ギヤ比の値は「イギリス式ギヤ数=26×ギヤ比」で記述されていたので、ここでは、それを26で割った数値で記述しました。

「サイクルスポーツ攻略法」
(岩波書店/五十嵐高著/1988年)

P.55
「ランドナーの最低ギヤ比は 1:1.4 くらいが普通。」
P.93
「ギヤ比は、ランドナーでは、1.3 から 3.2 くらいの範囲に変えられるのが普通」
「これで、ギヤの変速比は 1.2 から 3.1 となり、全体としてやや低速用のものに落ち着く。」
「普通、ランドナー用としては、48×36T と 15~24T の5段で、ギヤ比 1.5 から 3.2 というあたりが良いとされているようだ。」
P.152
丸石ロードツーリングのカタログ・データ(1987年型)
タイヤ:700×32C(直径686mm位)
前ギヤ:50×44×34T
後ギヤ:14~24T
ギヤ比:1.42~3.57
ギヤ比:1.46~3.67(標準タイヤに換算)

このように、1980年代頃までは、ランドナーの低い方のギヤ比は 1.3~1.7 程度と考えられていたようです。ところが現行メーカー車を調べると、前3枚ギヤを使って、かなり低いギヤ比を出している例もあります。

パナソニック自転車
OSC6 / OSD6

タイヤ:26x1.5HE(直径635mm位)
前ギヤ:48×38×28T
後ギヤ:11~32T
ギヤ比:0.88~4.36
ギヤ比:0.84~4.14(標準タイヤに換算)

丸石
エンペラー・ツーリングマスター

タイヤ:650×38A(直径666mm位)
前ギヤ:48×38×28T
後ギヤ:13~23T
ギヤ比:1.22~3.70
ギヤ比:1.22~3.69(標準タイヤに換算)

アラヤ
スワロー・ランドナー

タイヤ:26×1.50HE(直径635mm位)
前ギヤ:48×38×28T
後ギヤ:11~25T
ギヤ比:1.12~4.36
ギヤ比:1.06~4.14(標準タイヤに換算)

FUKAYA
DAVOS 603 ランドナー

タイヤ:わかりませんでした
SORAのコンパクトクランクで組んでいるので、
前ギヤ:50×34T
後ギヤ:13~26T
ギヤ比:1.31~3.85
といったところかと思います。

ノートン自転車工業
Royal NORTON Standard ツーリング

タイヤ:650A
前ギヤ:48×34T
後ギヤ:シマノ CS-HG50-8
CS-HG50-8 が 13~26T の場合、
ギヤ比:1.31~3.69

そんなわけで、今回選んだ最低ギヤ比の 1.31 は、1980年代までのランドナーの考え方では、低目であり、特に 26HE のタイヤと組み合わせる場合、標準タイヤに換算した最低ギヤ比は 1.22 となり、十分に低いギヤ比であるものの、現行製品の中では少し高めということになります。そんなに的外れなギヤ比ではないけれど、整備前に比べると、かなり重くなることを覚悟しておいた方が良さそうです。

なお、整備前についていたチェンホイール「TAシクロツーリスト」は、自転車店のお話では、まだ辛うじて入手可能とのことです。ただし、BBだけで1万円前後、クランクやチェンリングもとても高価だそうです

私は今回、値段のこともありますが、今後、いずれはロードバイク用のチェンホイールを流用する以外にないという時代が来るかもしれないと考えて、早いとこそれを試しておこうと思いました。

あとは実際に走ってみるしかありません。これまで登ってたあの坂この坂を、こんどは登れるのか。期待と心配の中で、メンテナンスの仕上がりを待っているところです。

※タイヤの直径は、およその値であり、きっちり正確ではありません。大体そんな感じの寸法、くらいにお読み下さい。

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